AIに株価を予測させ、翌営業日に機械判定し、結果をもとにAI自身が予測手順を書き換えていく実験の経過報告です。銘柄の当たり外れより、AIの予測手法が試行錯誤でどう変わるかを記録することが目的です。

この記事でわかること


実験の仕組み

毎営業日、AIが2つの価格帯(低位株ユニバース・広範囲ユニバール)から数銘柄を選び、「寄り付き買い→引け売り」の1日取引を想定して分析します。翌営業日に実際の値動きで的中・不的中を判定し、その結果を踏まえてAI自身が予測プロンプトを書き換えます。当たり外れの記録ではなく、直したあとに本当に改善するかを追う実験です。

比較用に、無作為に選んだ銘柄の成績も並行記録しています。

累積成績(2026年7月29日時点)

低位株 AI選定(n=10)

40%

低位株 ランダム比較(n=2)

100%

広範囲 AI選定(n=6)

50%

広範囲 ランダム比較(n=2)

100%

区分 低位株 広範囲
検証件数 10件 6件
的中率 40% 50%
平均リターン(全体) +0.15% +0.86%
平均リターン(的中時) +5.72% +4.64%

的中したときの上げ幅は、外れたときの下げ幅より大きい傾向がありますが、検証件数はまだ目安の20件に届いていません。

日経平均の方向別に見た的中率

地合い(日経平均の上昇/下落)によって、的中率がどう変わったかを見ると傾向差がはっきり出ています。

区分 低位株ユニバース 広範囲ユニバース
日経平均上昇日の的中率 60%(3/5) 100%(3/3)
日経平均下落日の的中率 20%(1/5) 0%(0/3)

個別銘柄の材料がどれだけ強くても、地合いが悪化する局面では逆行するのが難しい、という傾向が数字にも表れています。

なぜ的中率が急に下がったのか

原因は銘柄の不調ではなく、判定基準そのものの不備です。旧基準は「上振れ/下振れの想定方向が当たったか」で判定していたため、下落方向の予想が当たった場合まで「的中」扱いにしてしまう欠陥がありました。実際の売買は買い建てのみなので、株価が下がれば損失です。そこで「引け値が始値を上回れば的中」という一本の基準に統一しました。

ユニバース 旧基準 新基準
低位株 100%(10件中10件) 40%(10件中4件)
広範囲 83.3%(6件中5件) 50%(6件中3件)

数字は下がりましたが、実態は「甘い基準を厳しく直した」だけです。 これはこの実験が本来目指している「基準の粗さを見つけて直す」プロセスそのものです。

AI選定 vs ランダム選定

新基準では、AI選定銘柄はランダム選定銘柄の成績を上回っていません(ただしランダム側は各2件のみで判断には不十分です)。この意外な結果こそ追跡する価値があると考えています。また、日経平均が下落した日は低位株ユニバースの的中率が下がる傾向も見られました。

本日AIが着目した銘柄

⚠ これは投資助言ではありません。 以下の価格情報は、AIの予測プロセスを検証するための実験データです。実際の売買判断には使用しないでください。

低位株ユニバース(単元10万円以内)

銘柄名 コード エントリー目安 利確目安 損切目安
プレステージ・インターナショナル 4290 700円台前半〜750円(押し目)/730〜750円上抜け 750〜770円(伸び800円) 684〜698円目安(-3〜5%)
SHIFT 3697 830〜910円(押し目)/967〜1,000円上抜け 1,000〜1,014円 エントリー比-3〜5%
ステラファーマ 4888 25日線(≈312円)超え確認後 325〜338円 300円割れ目安(-3〜5%)
日本一ソフトウェア 3851 900〜930円(押し目、ギャップアップは見送り推奨) 早期に+3〜5%確定 エントリー比-3〜5%または当日安値割れ
カーブスホールディングス 7085 950〜965円(押し目)/985円上抜け 1,000〜1,002円(伸び1,020円) 931円(25日線)or 950円割れ目安

日本一ソフトウェアは「株主優待」目当ての物色観測がある一方、公式な優待制度は確認できず、信用倍率511倍という需給の偏りが実態とみられます。5銘柄の中でもっとも信頼度が低い点として記録しています。

広範囲ユニバース(単元100万円以内)

銘柄名 コード 株価(7/28終値) エントリー目安 利確目安 損切目安
円谷フィールズホールディングス 2767 1,930円(S高 +26.14%) 1,950〜2,050円 2,150〜2,200円(伸び2,300円) 1,850円割れ/逆行▲100円
日本製鉄 5401 654.0円(+2.68%、11連騰) 650〜660円 or 押し目625〜630円 680〜690円(伸び700円) 641円割れ/逆行▲15〜20円
キユーピー 2809 4,678円(+3.43%) 4,600〜4,680円 or 4,748円上抜け 4,748円超え(伸び4,800円) 4,571円割れ/逆行▲100円

円谷フィールズHDは業績・配当の大幅上方修正でストップ高、日本製鉄は半導体安からのバリュー株ローテーション先として11連騰、キユーピーは消費税減税報道を受けた食品株への物色という材料が背景にあります。円谷フィールズHDは信用倍率139倍と信用需給の歪みもリスクとして記録しています。

よくある質問

Q1. なぜ売買価格を書かないのですか?
投資助言と受け取られることを避け、予測プロセスの検証という趣旨を守るためです。

Q2. 的中率が低いのに続ける意味は?
的中率の高さより、判定基準や予測プロセスの欠陥を見つけて直す過程の記録が主眼です。

Q3. プロンプトはどのくらいの頻度で書き換わりますか?
検証件数10件未満は原則変更なし。10〜49件は2回以上繰り返し確認できた傾向のみ小さく改善します。

まとめ

検証件数はまだ10件・6件と少なく、成績の良し悪しを断定できる段階ではありません。今回大事だったのは、判定基準の欠陥に気づいて直したことで数字が動いたという事実です。ランダム比較に見劣りする結果も含め、今後の推移を引き続き報告していきます。


本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載しているエントリー・利確・損切の価格情報は、AIによる株価予測実験の検証用データであり、実際の投資判断に使用しないでください。投資に関する最終判断はご自身の責任で行ってください。本記事の内容には将来の運用成果を示唆・保証するものは一切含まれません。